Final Brazil vs USA

今回はテンプレート無しで。さっくと書きますすいません。


なんだかんだで全勝なブラジル。安定感はないんだけど、のらりくらりと勝ってます。たぶんベストな布陣でシステムは変則の4-3-3。
対するアメリカはフラットな4-4-2。お前らがここまでくるなんてなぁ。イラクといい、南アフリカといい、勝てないんだけど良いサッカーするチームが多い中で自分たちのセオリーに忠実にサッカーをしてきて勝ってきたアメリカ。でも相手はブラジルだよーん。これは勝てるんじゃないか?と相手に思わせて結局叩きのめすっていう意地の悪い相手。


さてさてキックオフ。前がディフェンスをしないので4-3のラインで守るブラジル。SBが異常なまでの働きをしなければ耐えきるのは無理。ってことでどうしても攻撃に頼らざるを得ない布陣。その攻撃は前の3人(ロビーニョ、カカ、ルイス・ファビアーノ)とマイコンが担う。グループリーグではエラーノロビーニョのシティコンビが非常に良いコンビで攻撃を彩っていただけにこのメンバーは個人的にちょっと残念。てかラミレスって誰だよっていう。南米もきちんと見ないとダメですかね。

対するアメリカは4-4-2。フラットなので弱点はラインとラインのギャップ。個人的にはとっても危険な布陣です。うちのちびっ子チームには絶対にやらせない。うちのちびっ子はFWが守備をしないので4-4の2ラインで守る羽目になり、結果ギャップをつかれてボコボコっていう試合を何度も見てきた。つまり重要なのはFW陣が降りてくること、ラインを越えて追っかけていくこと。全体的に中央を固める傾向にあるのでサイドを突けばいいじゃんって話しなんだけど、そこはSHやらSBやらが遅れてでもしっかり出てくるので速攻をかけられないと詰み。

で、簡潔に書きますが、要はブラジルのデフェンスアメリカはどうやって崩したのか、後半になりブラジルはどうアメリカを崩したのか、という問題。

まずはアメリカの時。試合そのものはブラジルのペースで進み、主導権を奪われたっていう印象は最後までなかった。でも先制したのはアメリカ。
どのようにブラジルの攻撃をいなしてカウンターに繋げたんでしょうか。
答えは簡単。全員守備。まずディフェンスを第一に考えることにより全体的に引き気味に。4-4のラインが近いのでCBは余裕をもって対応できる。2人で常にケアを行うことによってルイス・ファビアーノが試合から消えた。さらにドノバンがマイコンの前に立ちはだかることによりマイコンを無能化。ボールの出所が無いカカとロビーニョはボールは運べどどうすることもできず。

そしてアメリカの先制点。起点はやっぱりサイドです。だから4-3のサイドは気をつけろって言ったのに。
さらにアメリカ追加点。見事なカウンターでした。ドノバンは大車輪だね。

で、アメリカはここから本当にカウンター狙いのセーフティ作戦。ブラジルはよりボールを持つ時間が多くなり攻める攻める。
ここでアメリカはFWの集中力までセーフティになってしまったんだろうか、追いかけ回すのをやめていた。んでボールはブラジルが持つ。アメリカは4-4のディフェンスライン。これは危険。

ブラジルの選手達は思いついたようにポジションチェンジの嵐。どんどんサイドに選手が流れていくことによってアメリカのラインに穴を空ける。
アメリカはサイドに選手がつり出されちゃうから中がスカスカ。ルイス・ファビアーノが自由になりました。

後半のアメリカはてんやわんや。FWはヘルプに来ないわ。さっきまでマークしていた選手があんな遠くにいるわで可哀想なディフェンダー達。
フラットな4-4-2を崩す方法を手っ取り早くそしてシンプルに教えてくれる良い教材となる試合でした。


これでブラジルのW杯優勝はなくなった・・・と。よし、フランスかスペイン来るんじゃないか!


フィリペ・メロの獲得が噂になっているようだけど、見た感じではまだまだ成長が必要。試合を作れる選手ではないってことが良くわかりました。