チリ

僕のダークホース本命でした。なんといってもビエルサならなんでもできちゃう気がした。
特に全員サッカーで常に攻撃しまくる姿勢は最高に見ごたえがありましたよね。

で、ベスト8の相手はブラジル。南米予選では2合計7失点もしている。
ビエルサはもちろんいやってほどブラジルの恐ろしさをわかってるはずだ。

その恐ろしさがチリの攻撃に影を落としたかなーと。前線はいつものように怒涛の攻撃をしかけるのだけど、後ろがついてこない。カルモナやDFラインの特攻がもっとあったはずなのに。
ブラジルのルイス・ファビアーノ、リッキー、ロビーニョが前線から戻る素振りすらないので攻めるに攻められないってのはわかるんだけどね。

その割にはブラジルの特別な選手たちにカウンターを許してたけど。なれないことをしている+出場停止が多いってことでうまく守れないチリ。守備の人たちがちゃんと守備してるのにそれが慣れないことしてるっていわれちゃうのもチリらしいね。
いつものチリのディフェンスはめちゃめちゃ縦に速い速攻でゴールに雪崩れ込みまくる攻撃。攻撃。攻撃が最大の防御を地でいくチームである。もしボールを奪われても攻守の切り替えをめちゃめちゃ速くすることによってボールをすぐに奪い返す。

ブラジルのチリ攻守分断作戦も痛かった。
もしブラジルがチリに斬り合いを挑んで速攻をしかけてきたならばチリにもチャンスはあったかもしれない。でもドゥンガが作り上げた王国はそれを許してくれなかった。
ゆったりとボールをおちつかせてから、DFラインからのビルドアップで前線に一気にボールを供給していた。チリの前プレもロングボールの競り際もブラジルがフィジカルとテクニックをふんだんに使ってことごとくかわす&競り勝っていた。

んで先制点を献上してからは元の戦い方に戻るのだけど、それはすでに予選で負けたやりかただよってことでカウンターくらって終わり。
チリがやりたいサッカーをむしろ王国に見せつけられるという嫌な結果になりました。

チリとしては前半最初に奇襲をしかけた時に点がほしかったね。
あとは少しディフェンスを意識したことによってブラジルに主導権を渡してしまったのが痛かった。自分たちの思う通りにできれば王国が負けるわけがない。
3-4で守るブラジルに対して4-3で攻めるチリはもう少し攻撃のテンポをかえて攻撃できれば点もとれただろうに。そこはまだ未熟だったかしらね。