Group A Match1

Match 1-Group A - 11 June 2010 15:00 - Soccer City Stadium - Johannesburg


South Africa 1 - 1 Mexico
RSA-Siphiwe TSHABALALA (55')
MEX-Rafael MARQUEZ (79')


Referee Ravshan Irmatov (UZB)


South Africa

16 Itumeleng Khune
2 Siboniso Gaxa
4 Aaron Mokoena (C)
8 Siphiwe Tshabalala
9 Katlego Mphela
10 Steven Pienaar (⇔17 Bernard Parker 83')
11 Teko Modise
12 Reneilwe Letsholonyane
13 Kagisho Dikgacoi
15 Lucas Thwala (⇔3 Tsepo Masilela 46'HT)
20 Bongani Khumalo

SUBS NOT USED

1 Moneeb JOSEPHS
5 Anele NGCONGCA
6 MacBeth SIBAYA
7 Lance DAVIDS
14 Matthew BOOTH
18 Siyabonga NOMVETHE
19 Surprise MORIRI
21 Siyabonga SANGWENI
22 Shu-Aib WALTERS
23 Thanduyise KHUBONI


Mexico

1 〓scar P〓rez
2 Francisco Rodr〓guez
3 Carlos Salcido
4 Rafael M〓rquez
5 Ricardo Osorio
6 Gerardo Torrado (C)
9 Guillermo Franco (⇔14 Javier Hern〓ndez 73')
11 Carlos Vela (⇔10 Cuauht〓moc Blanco 69')
12 Paul Aguilar(⇔18 Andr〓s Guardado 55')
16 Efra〓n Ju〓rez
17 Giovani dos Santos

SUBS NOT USED

23 Luis Ernesto Michel (GK)
13 Guillermo Ochoa (GK)
7 Pablo Barrera
8 Israel Castro
15 H〓ctor Moreno
19 Jonny Magall〓n
20 Jorge Torres
21 Adolfo Bautista
22 Alberto Medina


長い。ここまで書くのに何分かけたんだろう。ベンチ多すぎである。そんなことは置いといて、待ってました開幕戦、ですね。4年に1回1ヶ月間のお祭りです。開幕のカードは御存知の通り開催国の南アとメキシコ。
南アはやっぱりピーナールに注目が集まるんでしょうね。ベンゲルも褒めてたし。メキシコはガナファンとしてはヴェラに頑張ってほしいところだけど個人的にはエルナンデスくんが大好きです。イケメン美味しいです。

南アのスタメンにはマシレラがいない。白人のCBもいない。そしてメキシコのスタメンにはエルナンデスがいない・・・。泣きました。
まあ、開幕戦がドス・サントス、ヴェラ、エルナンデスっていう3トップだったら怖いわな。ってことでフランコにお鉢が回ってきました。ブランコはスーパーサブですか。ていうかまだいたのか。


試合序盤はメキシコペース。というより南アが撹乱されていた。それもそのはず選手登録のポジションだけみればメキシコは6-1-3っていう意味不明なシステムなんだもん。正確には4-4-2とみせかけて3-4-3だったり3-5-2だったり。つまりなんでもあり。メキシコの戦術の幅はとにかくすごい。南アもはじめはかなり手こずっていたし目に見えて混乱してました。システムの舵取りをするのは皇帝ラファエル・マルケス。ディフェンスラインに入ったり出たりすることで上手くバランスをとっていた。カバーリングもして組み立てもして、まさに皇帝。
トップはドス・サントスとヴェラがシャドーに入ったりウィングとして外に張り付いたり、そこからフランコに球を収めてって感じ。ヴェラとドス・サントスの2人はかなり自由に動くことを許されていたようで。その自由を謳歌していたのはドス・サントスだけでヴェラはそこまで関われていなかったけれども。ドス・サントスは評価を上げたでしょう。今はガラタサライにいるらしい。なんかロナウヂーニョみたいだった。
メキシコの3トップは基本的には守備には加わらない。このご時世に珍しいものを見た気がしました。

右サイドを任されたアギラールドス・サントスが中に絞ることによって作られたスペースを突いてアタックって場面がたくさんあったようにメキシコはボールメイクもチャンスメイクも上手くやれていました。必要な場所に的確に人置いて常に数的優勢を確保するサッカーは機能していた。ほんとに状況に応じたポジショニングの良さは出場国の中でもダントツだと思う。戦術理解がすごく高い。

でも点はとれなかった。なぜ!

理由は多彩なはずのメキシコの攻撃が思わぬ形で狭められたことにあります。ロングボールが想定外に伸びたんです。サイドチェンジはメキシコの有効な攻めにひとつになるはずでした。細かくつなぐだけがメキシコではない。ロングボールぼんぼん作戦もあるのだ!!って感じでサイドチェンジのパスを出しまくるのだけどことごとくラインを割っていました。そしていつの間にか全然サイドチェンジしなくなった。

となるとメキシコは自陣からのビルドアップに攻撃を託すしかない。仕方ないので限られた中で攻めるのだけど南アもそんな攻撃なら守りやすいよってことで。CBはフランコを徹底的に潰してフランコにボールが収まらないようにしていた。メキシコとしてはフランコにボールが収まらないなら仕方ないから自分で凸るしかない作戦。でもドス・サントスのドリブルしか効いてなかった。ヴェラはもっとやれる子だと思ったんだけど。緊張してたんでしょうかね。

あとはメキシコの攻撃スピードが非常にノロかった。南アはメキシコのディフェンス陣を比較的自由にする作戦をとったのでボールを回すのは楽だったはず。しかし効果的にサイドチェンジを行えないこともありなんとなく停滞してましたね。
SBがガンガン上がっちゃうからマルケスの推進力をうまく使えなかったのももったいなかった。


さてさてその南アですね。
前述した通りメキシコの意味不明なポジショニングに翻弄されたこともあり最初のうちはかなりひどかったですね。最初の10分で失点しなかったのはたぶん運です。ワールドカップ開催国は開幕戦で負けないジンクス効果です。
が、そんな中でもたまにはボールが奪えたりするもので。奪ったあとの超速カウンターは見ものでした。で、カウンターを繰り返すうちに気づいたんだろうね。もしくは最初からしっていたのか。
あれ?メキシコの戻りけっこう遅くね?攻撃だと数的優勢つくるのすごいうまいけどそのぶんディフェンスになると数が足りなくなるのをカバーしきれてないぞと。
そうして南アは試合中に対メキシコ用のディフェンスを確立していきました。基本はリトリート。後半の途中から若干変わったけどまあそれは疲れもあるし仕方ないかなっていう。
南アの作戦はまずはディフェンスラインまではプレスをかけないこと。つまりセンターサークルを越えてくるくらいまではおびき寄せること。FWが第一陣としてセンターサークル付近をケアする。後ろは5-3でディフェンス。バイタルあたりにとにかく人を集結させてみんなでハイエナ作戦でボールを奪い取る。奪い取ったらピーナールに預けて足の早い選手を走らせるパス&ゴー!ただDF裏にロングボールぼんぼんっていうのはあんまりなかった気がする。メキシコ相手には効きそうなもんだけども。点をとったシーンは裏への長いボールだっけど。

南アの攻撃陣もなかなか良かった。ムペラは見てられなかったけども。チャバララはワールドカップ終わったらヨーロッパに行くだろうね。
ピーナールにボールを預けてサイドを駆け上がるって姿勢が徹底されてて少ない人数、3人か4人で最後まで持っていける速攻は見事だった。


んで、試合はといえばメキシコはサイドアタックに全てをかけるが、南アは待ってましたと言わんばかりに5-3でブロック形成してバイタルあたりでひたすら潰す。傍から見ていたらメキシコが攻めているようにみえるけども実際は南アが攻めさせてるんだよってことで。んで奪ったボールを前へ前へ。これを繰り返してればいつか点はとれるでしょーメキシコは前がかり気味だし。

そして南アが先制と。このシーンでは南アが綺麗にディアゴナーレを作りメキシコは南アの守備ブロックの前で横パスをつなぐことしかできなくなっていた。業を煮やしたマルケスさんがドス・サントスに縦パス、でも南アのチェックがきいているのでドス・サントスは万全の状態でボールを受けることができなかった。ボールはパスを出したマルケスの方へ跳ねるがそれをカットしたのがピーナール。カットしたボールから2人経由して左サイドのチャバララへ。チャバララは素晴らしいシュートでしたね。無回転でさらにあのコース。もう一度打てといっても無理でしょう。

メキシコはずるずるいくかなーと思ったんだけどそこは経験があるね。なんとか立てなおそうと必死の交代策を打ちます。アギラールからグアルダード。アイドル登場です。時間的にこれは前から予定されていた交代なのかもしれないけど。そういえば南アも左SBを後半の頭から交代させていた。めちゃめちゃ足速い人だったけどドス・サントスを封じるためにいれたのかな。
グアルダードはサイドに陣取るわけだけども特に効果はなく。南アのカウンターは炸裂しまくった。後半25分のドリブルで上がってきたガカのパスを受けたモディセが追加点のチャンスを迎えたシーンとか。しかし先程の失点の戦犯といってもいいマルケスが粘る粘る。高いディフェンスラインを維持しながらの統率は見事だった。
その後アギーレはヴェラとブランコ、フランコエルナンデスを交代させる。これが奏功するわけです。グアルダードひとりではどうしようもなかったけれども仲間がいれば違うよねってことで。グアルダードはポジションをセンターにうつし、ブランコが左に右に散ってグアルダードが運ぶボールを受ける受けまくる。ギャップを突くのがうますぎるよオッサン。みんな苦労していた浮き球を扱うのも上手かったですしね。

そんなこんなで攻めていくメキシコ。縦に細かく繋ぐのを諦めたメキシコはブランコに預けてそこからのアイディア待ちにスタイルチェンジ。左のアーリークロスからのCK獲得。マルケスがここぞとばかりに前凸!がしかしショートコーナーで上がり損。かと思いきやバックパスで南アがディフェンスラインを上げたところで再度グアルダードアーリークロスオフサイドトラップをミスしたね。マルケス他3人がどフリーで中で待ってた。1対1を冷静に決めたマルケスも見事。
あのシーンで上手くオフサイドトラップが決まらなかった理由は皮肉にもそれまで機能していた5-3のバックラインが原因だと思われますね。この5-3のブロックは非常に機能していたのだけど、このときは5バックでオフサイドトラップを仕掛けたため、4バックの様にスムーズにオフサイドトラップを仕掛け切れなかったわけですよ。こういうことになるからサッカーは難しい。

そしてこの失点によって南アはDFラインと中盤で連動性が取れなくなりました。ただでさえ疲労がたまってるのに、中盤が奪いに行ってもDFラインが連動できずに、中盤とDFラインの間にスペースが出来てしまいます。そこを上手くつかうのがブランコ。エルナンデスに決定的なパスを出しますが当のエルナンデスはチャンスを掴みきれませんでしたね。まだまだ若いな。イケメンがんばれ。

メキシコの選手も相当つかれていたみたいでこのころになるとゆるゆる。びよーんびよんに間延び。オープンな打ち合いとなりました。最大のチャンスはポスト直撃のシーンですかね。ロングボールのカウンターで上手くシュートまで持ち込んだんですけどね。



試合は1-1の引き分けで終了。
ワールドカップの開幕戦にふさわしい好ゲームだったんじゃないでしょうか。
南アが見せた引いて相手を待ち受ける作戦は力の劣るチームが多く採用するんじゃないでしょうかね。当然日本もその道探ってる的な報道がされていますよね。
メキシコに足りなかったのはボールを運ぶスピードの正確なサイドチェンジだけだったのでそこらへんが上手く行けば破壊できそうな作戦ではありますけども。

しかし南アフリカは記念参加ってわけじゃなかったんですね。7ヶ月前に日本と対戦したときよりは確実に進化していました。どうだろうねー。突破できるかなあ。



ウルグアイ×フランスも見ましたけどもマッチレポかくかはわかりませーん。